ウイッテ伯回想記「日露戦争と露西亜革命」その020

ロシアの歴史 タイトルロシア

第二章 李鴻章と東支鉄道利権交渉

第五段 李鴻章の人物

ウイッテ伯は、交渉相手の李鴻章を非常に高く評価していました。

太平天国 岳州の戦い  on wiki

李鴻章べた褒め

ウイッテ伯が国政に参与した間には随分多くの政治家と相知る事がありました。
その中には永く其の名を青史にとどめる様な人物も少なくないが、中でも李鴻章は実に傑出した人物でした。
欧風の学者では当然違いますが、清国においては偉大なる学者であったと思えました。
尊敬すべきは、明敏な頭脳と常識を発達していたからです。

李 鴻章は1823年2月15日、安徽省で生まれました。漢人です。
清帝国は満州人の国でしたので朝廷内では一歩外れた位置取りであったと思います。
1851年清帝国内では太平天国の乱と呼ばれる内乱が勃発します。彼は朝廷側として参加し、この戦いで武勲を立て出世しました。

清国内で外国人ともめごとが発生した場合に屡々解決に尽力したそうです。
1870年に直隷総督に就任し、西太后からも厚い信任を得ていたそうです。


李鴻章は立派な政治家でしたが、ウイッテ伯にはいいようにあしらわれたと、思います。

タイトルとURLをコピーしました